いまや各地に自動車学校が設置されていますが、国内で最初に造られたのは1915年設立の私学でした。
それ以前は自動車学校に通わずとも運転されており、国内で先駆けて運転免許証を交付したのは愛知県、1903年のことでした。
しかも、免許の対象は乗合自動車のみです。
自家用車は一足遅く、愛知に続く形で各県が自動車取締規制や自動車営業取締規則を定めます。
全国共通の免許制度ができたのは、自動車取締法が交付された1919年のことでした。
免許の種類は甲種免許と乙種免許でしたが、乙種免許は1933年に普通免許となります。
そして、指定自動車教習所の全身となる指定自動車練習所ができたのは、1948年のことです。
指定自動車教習所は各都道府県指定となっていますが、指定自動車練習所を指定していたのは各都道府県知事でした。
当時は卒業証明書の交付によって、技能試験も学科試験も免除されていました。
指定自動車教習所へと制度が変わったのは1960年で、免除されるのは技能試験のみに変更されます。